孤立社会 |
元号が「令和」になって1ヶ月が経とうとしています。
元号が変わって、日本の社会にどんな変化が生まれたのでしょうか?
個人的には、今回の国賓であるトランプ大統領夫妻を迎えた時の両陛下の笑顔は
自信に満ち溢れていたように感じました。
これを機に皇室外交が今まで以上に国際社会に新しい息吹を吹き込んでくれそうな
予感がするのと同時にそう願いたいです。
一方で、5月28日に起きた川崎の殺傷事件はなんとも痛ましい出来事でした。
亡くなられた男性と小学校一年生の女子のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
こう言う事件が起きると防犯のために何かを備えることばかり考えるようです。
そのうち監視社会になるのではと怖い感じがしています。
防犯の手立てを考えることも必要ですが同時に、病巣を断つ手立ても必要ではないでしょうか。
なんらかの心の病を抱えて社会から孤立している人が増加の一途をたどっているようです。
今や、成人男女が60万人を超え若年層を加えると100万人を超えるとも報道されています。
5年前くらいからイライラしている人がとても増えているように思います。
何かに怯えているのでしょうか?
誰か、何かと闘っている人が増えているように感じています。
闘っている相手はなんなのだろう?
狭い歩道で傘を後ろに大きく振る人がいたので、
「申し訳ないが、危ないので後ろに大きく振らないでください。」とお願いしたつもりが
「なにっ!俺に文句つけるのか?」みたいに睨み返されたり
相棒と散歩中に道の真ん中で動かないでいると、避けて通れるスペースがあるにも
関わらず「邪魔よ!避けて」と
捨て台詞を吐いて急ぎ足で去っていく女性等々、
日常的に嫌な思いをすることが増えているような気がします。
今回の川崎殺傷事件の容疑者は孤立感が要因の「引きこもり」だと言われています。
「孤独」は、自分の思考や価値のレベルの違いから仕方なく
一人になってしまう状態。
人間関係を断とうと考えているわけではない。
それに対して「孤立」は人間関係から離れて助けもなく一人だけで存在すること。
人との繋がりを嫌がり、闇雲に人間関係から距離を置いている状態を言うようです
=参考「人生の教科書Happy Life Style」より
孤立の要因の多くは、私の経験から他者の心ない言葉により自分の世界に
閉じこもってしまうことが多いようです。
結果、依存症や引きこもりになると聴いております。
孤立感が進行すると幻覚の世界に陥り独りよがりの世界を築いて、とんでもない
行動を引き起こすようです。
人はとっても弱い動物です。
満たされない内側の気持ちを繕うために外側にあるものを
求めて得ようとします。
しかしこれによって満たされることはなく、満たされても一瞬でしょう。
それを必死に求めるあまりに焦りがうまれ、そのうちにそのものの奴隷になってしまう。
内側に育まれて、他のものに依存せず頼らず
自ら生み出し自らが主人となって培っているものがあると
幸せが得られると本で読んだことがあります。
そのために必要なことは人との関わり。
「大丈夫!」の一言で救われる人がたくさんいます。
そのためには安心できる社会が必要なのだと思います。
「領国も領民も天からの預かりものでござる。
人の上に立つものは私欲を捨てて公平を保ち
領民の幸せのために命を投げ出して尽くさなければなりませぬ。」「下天を謀る」の一節より
こう云うリーダーの下で世の中が成り立つようになれば
不安に怯えることなく、日本は幸せな国になると思うですが。
さて明日から6月。
さて、もう一踏ん張り。
笑顔で暮らせることを心より祈ります。
生かされていることに感謝を込めて!